私が経験した鬱の症状

うつになると色々なところに様々な症状が出てきます。ただ、私は私自身体験した症状でないと詳しくお話しすることができません。この場を借りて医学書を開いて「うつ」の症状をダラダラと書き綴る事は意味は持たないと思っています。ですので自分が体験した症状、その時の感情や苦しみなどをこの場で書きたいと思います。

  • 不眠

私の「うつ」は、ここから始まりました。職場で色々と問題を抱え、どうしよう、どうしよう、と、寝る時になっても考えてしまい、結局答えの出ない問題を一晩かけて解こうとして、朝を迎えてしまいます。

統計では、うつの方の95%程が不眠に悩まされており、うつの症状としてはかなりポピュラーな部類になるかと思います。眠れない日が続けば続くほど、「眠れない」と言う事に対して恐怖心を覚えます。朝方まで眠れないと、イライラしてしまいます。そして、「今日も眠れなかった!」と、必要以上に落ち込みます。

私の主治医からの話なのですが、「1日2日は、眠れなくても大丈夫」だそうです。また、「眠れなくて死ぬ事はない」とも。生きるために必要な、最低限の睡眠は、知らない内にとっているようです。「全く眠れていない」と思っていた日でも、30分程度のうたた寝を何度かしているはず、らしいです。

  • 意味も無く悲しくなる、何でも自分のせいだと責めてしまう

何か意味があって悲しくなるのは当然なのですが、1日普通に過ごし、普通にご飯を食べ、部屋に帰った後、何故か急に悲しくなるのです。自分でも何がなんだかわからないで泣いてしまう状態。原因がわからないので、涙を止める方法もわかりません。

とにかく、何でもマイナス思考になり、世の中の悪い事全て、自分のせいだと思い込みます。「箸が転げてもおかしい」と言う表現がありますが、うつ流に直すと、「箸が転がるのも自分のせいだと思い落ち込む」といったところでしょうか。

  • 自殺願望が出てくる

上の症状ががひどくなると、「自分は生きていてもしょうがない。むしろ、生きていたら、皆の迷惑になる。生きてちゃダメなんだ」と感じるようになります。

「死のう」と思って、睡眠薬などの類を大量に飲んでしまう(OD:Over doseの略)をしてしまう人もたくさんいますし、私もやりました。大抵の場合は、ODをやったぐらいでは死なないのですが、3日程目を覚まさなかったり、腎臓・肝臓が弱ってしまう事は多々あります。運と飲み合わせが悪い時、発見が遅れた場合は、亡くなるケースもあります。

また、OD以外にも、何か死ねる方法はないか、考えてしまいます。その方法をネットで調べると、案外実際に載っているのです。それをやってしまった人が、新聞に載ったりするのだと思います。自分は、それをする勇気がなく、できませんでした。今では、そんな勇気を持たなくて良かったと思っています。※もちろん、この文章で、私は「自殺」を勧めているわけでは絶対ありません。

  • 何もやる気がでなくなる

まず、朝起きられなくなります。起きようと思っても、身体が動かない。やっとこさベッドから起き上がっても、そこから部屋のドアまで行けず、ベッドに逆戻り。結局、部屋から居間まで移動して、朝食を食べるのに2時間かかってしまうこともしばしば。「何やってるんだろう、自分・・・」と思って、自己嫌悪に陥ったり、「自分は怠け者だ」と思ってしまったり、逆に心無い周りの人にそう言われたりもします。

やっとの事で朝食を食べると、また部屋に戻り、ベッドに横になります。ホントにひどい時は、そのまま真っ暗になるまで一日中カーテンも開けず、ベッドに横になったままでボーっとしていることもあります。

  • 考えがまとまらない、集中力がなくなる、重大な決断ができない

うつになると、集中力がなくなって、読書など、頭を使うことができなくなります。500冊以上もあった小説を、私はうつの間に全部売ってしまいました。読む集中力がなくなってしまったからです。

また、休職中の職場に対しても、「この職場に依願して復帰するまで待ってもらうか、きっぱり辞職するか」の決断も、今一番自分が中心になって考えなければならないことなのに、色んな事が頭の中でごっちゃになって、おかしくなりそうで叫び続けました。結局父親に誘導されるがままに決断をしてきたのですが。

普通は、仕事をしていたら、複数の事を同時に抱えることは普通のように思えます。しかし、うつの場合は、「たった一つ」「自分のこと」すらも決められなくなり、迷いに迷って、でも決められなくて、そんな自分に嫌気がさしてしまうのです。


これらの事がいっぺんに起こると、自分に自信がなくなったり、「何もかも自分のせいだ」と思い込んだり、「負」の考えしか持たなくなります。自分が抱える「負の考え方」で頭がいっぱいになり、何がなんだかわからなくなります。そして、訳のわからない行動に出る事があります。

私の場合は、「雑誌をカッターで切り刻む」事でした。何故そんな事をしたのか、自分でも解りません。でも、その時は自分でも止められなかったのです。

これが、私が体験した、「うつ」の症状です。この他にも、色々な症状があります。呼吸障害、循環障害、消化管障害、ありとあらゆる症状が出現して、「これはうつの症状なのか?それとも他の病気なのか?」とわからなくなってくる場合があります。

そして、「他の病気もあるんじゃないか」と勝手に考えて想像を膨らまし、「もしかしたら死ぬような病気かも・・・いや、絶対そうだ!」と、極端にマイナス思考に走ってしまう場合が多々あります。色々と複雑に絡み合ったりもつれたりする「症状」というものを、丁寧に一つ一つほどいていく事。それが、「うつの治療」だと思います。

ですから、完治までの道のりはそう簡単じゃありません。しかし、ちゃんと一つ一つほどいていくと、時間はかかるかもしれませんが、必ず全部ほどける日が来ます。

一番は、「うつは治るんだ。きっと自分も、いつかは治る」という希望を持つ事だと思います。希望を持てないと、いつまでも鬱々とした考え方から抜け出せずに、マイナス思考ばかりになって、なかなかその思考から抜け出せません。「こんな状況でも、いつかは治るさ」と言う楽天的な考え方ができる人が、うつの治癒への一歩を踏み出せると思います。

続きを読む

HOMEへ戻る